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1.タヒチパールって何?

タヒチパールとはタヒチ=フレンチポリネシア海域
(500万平方km およそEU全域の面積に等しい)に棲息する黒蝶貝を母貝としてタヒチで養殖され、タヒチ政府によって定められた基準に従い検査され、納税し承認を受けて出荷された良質の黒蝶貝養殖真珠のことをいいます。



2. タヒチパールは何という貝からできるの?

タヒチパールは黒蝶貝と呼ばれる熱帯から亜熱帯の海に棲息する幅15cm~20cmほどの大きさの
二枚貝を使って養殖されています。貝を開くと蝶の形に似ていることからこの名が授けられました。
(貝の表面は褐色ですが内面は美しい銀白色で縁は緑や赤色を含んだ黒色になっています。
タヒチパールの独特の色調を作り出す秘密が見て取れます。)


3. タヒチパールはどこの海で採れるの?

黒蝶貝の棲息する条件は海が汚染されていない南洋の人里離れた塩通しのよい珊瑚環礁の内海域が
最も適しています。南の島、タヒチを中心としたフレンチポリネシア海域及びクック諸島、
フィジー島などですが特にタヒチで全世界の生産量の約95%以上が採れます。
日本では戦前沖縄とパラオで養殖され、現在は沖縄で養殖されています。

4. タヒチパールの特徴は何?

タヒチパールの魅力はなんといっても多彩な色どりと様々な形があることです。
まず色について、意外にもタヒチパールには黒の色素はありません。
タヒチパールの色はダーク系が多いのですが実際には3つの色素が混ざりあって多彩な色を演出しています。
3つの色素とは赤・青・黄色系で色の三原色と同じです。3色が混ざって黒色に見えます。

そこに光の反射、拡散などによっておこる干渉が加わりシャボン玉がきれいな虹色のように見える現象がおきて多彩で神秘的な色を醸しだします。
次に形についてですが、様々なな形の真珠が採れます。
このように微妙な色あいと、1つ1つ違った形がタヒチパールの特徴であり、これが大変個性的な魅力となっています。

5. タヒチパールの養殖

真珠の養殖は、まず貝を養殖することから始まります。自然に棲息する貝だけでは足りませんので
現在は100%稚貝を採苗(集めること)し、これを育てて使います。
採苗コレクター(化学繊維のむしろをロープで縛ったもの)を海に投入し、それに稚貝を付着させて採ります。
とれた稚貝がある程度大きくなったところでコレクターから取り出して個別に管理し、
約2年かけて母貝に成長させます。
その間、貝のまわりに付着したフジツボなどを取り除く作業を根気よく続けます。
このように育成した貝を自然採苗貝と云います。
これとは別にタンクの中で人工授精させた後に、海に戻して育成する人工採苗貝の2種類があります。
人工採苗貝は人為的に生産をコントロールすることができるので、増産を防ぐ意味もあって、
黒蝶貝はすべて自然採苗貝を使用しています。こうして育てた母貝を挿核できる状態に仕立ててから
熟練した技術者により挿核施術を行い、約2年の養殖期間を経て真珠が採れるのです。
従って養殖は稚貝を育ててから真珠の浜揚げまで約4~5年かかります。


6. タヒチパールと黒真珠の違いは何?

黒真珠とは一般に黒い色をした真珠の総称をいいます。
そのなかにはあこや真珠や淡水真珠を黒色染料によって黒く染めたり、放射能の照射による青変処理、
銀塩処理などのほか化学薬品による黒色加工したものも含まれます。
タヒチパールはタヒチの黒蝶貝から採れた真珠だけをいいます。


7. タヒチパールの色は変わるの?

貝から生まれた真珠は海の宝石です。生物が作った生鉱物と呼ばれるものですが、
その組成は炭酸カルシウムとコンキオリン(硬タンパク質)の結晶が何千という層状構造をなして
できています。従ってそれらの結晶を阻害する要因を加えると変色します。
例えば酸は炭カルシウムを溶解しますし、コンキオリンは紫外線を吸収して変色したりします。
また熱により退色もします。長い年月にわたって放置しておくと退色が考えられますが、
真珠の特徴をよく理解して上手に使用、保管すれば親子、孫三代ぐらいの間では肉眼で認識でいるレベルの
変化はないといわれています。大切なことは使用後のお手入れや、保管を正しく行うことです。
鑑別(真珠の鑑別はどのような真珠であるか?どのような処理をしたか?等を判定します。
検査には顕微鏡による真贋、X線機器によるマキの厚さは十分です。


8. タヒチパールの品質を決める要素は何?

真珠の品質はマキ(巻き)、テリ(光沢)、色、カタチ(形)、キズ等の要素で決まりますが、
実際に的確に評価できるノウハウを身につけるには長年の経験が必要です。
熟練者はこれら要素別に評価することはなくこれらを総合して瞬時のうちに評価額を算出します。
珠の選び方の基本となる品質を極める要素を説明します。

 ■マキ(巻き)
 マキとは真珠の核を巻いている真珠層の厚さを表す言葉で真珠の価値を決める基本的な要素です。
 マキが厚い、薄いそしてまんべんなく均一性を持って核を取り巻いているかが評価の大切な要素です。
 例えば薄マキ珠は耐久性に問題があり評価が下がります。真珠層一枚の厚さは平均0.35ミクロン程ですので
 1mmの厚さは片側1~3mm程ありますからマキの厚さは十分です。

 ■テリ(光沢)
 テリとは主に物理的現象の光の干渉によって生ずる干渉色のことです。
 水面上の油膜やシャボン玉の表面の虹色と同じ原理で発色します。
 この発色でテリが良いか悪いかが決まる訳ですが、これは真珠層が均一に、きめ細かく巻かれているか
 否かで異なります。干渉色が出る厚さは0.2mm~0.3mmの範囲内でおきます。
 (テリは透明感や色調と密接な関係にあり真珠の表面光沢が良くても中身の透明感が無ければ良いテリは
 出ません。)

 ■色
 真珠の色は干渉色と実体色と地色と呼ばれる3種類があります。
 干渉色は真珠層の中に含まれる色素と真珠層の中に入った光が屈折、反射、拡散し混ざり光のにじみを
 起こして発色します。実体色(ボディーカラー)とは真珠層を形成するコンキオリンと呼ばれるタンパク質に
 含まれている赤、青、黄色系の3つの色素成分のことです。
 地色は真珠の核と真珠層の間に介在する有機質が半透明の真珠層を通して見える色です。
 この色はグレー系、褐色系の色に見えます。
 これら3つの要素が複雑に影響し合い神秘的な色を発するのです。

 ■カタチ(形)
 真珠は一般に希少性から真円真珠が最も評価されていますが、最近ではより均整のとれた美しい形をした
 ドロップ形は真円より高く評価されます。
 またユニークな形のバロック、タヒチパールの特徴でもある真珠表面がリング状に波うった形のサークル珠
 など個性的な形があります。

 ■キズ
 真珠でいうキズとは天然にできた凸凹のことで別名スポット、トッキといわれており、擦り傷や
 引っ掻き傷な ど後天的な傷とは分けて考えられています。
 キズはどうしてできるのか成因はよく分かっていませんが、殆どの真珠に存在します。
 それだけに無傷の真珠というだけで評価が上がります。


9. 芥子珠って何?
芥子(ケシ)珠は天然真珠と養殖真珠の2種類あります。
天然真珠は貝の体内で偶然作られるものですが、アコヤ真珠の場合ほとんどが小粒であり芥子の実の大きさに似ているところから芥子珠と呼ばれるようになりました。
これとは別に真珠を養殖する際に核と細胞を密着するように貝の体内に挿核するのですが、このとき密着せずに
細胞だけが独立して真珠を作る場合があります。
これも芥子珠(無核真珠)またはピース芥子と呼ばれます。この両者はピース芥子の方が若干大きいだけで外観上は区別がつきません。
一方、黒蝶貝や白蝶貝からも同じ原理で芥子珠が採れますが、貝が大きい分だけ芥子珠も大形になります。
特にピース芥子は10mm以上に成長するものも珍しくありません。


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